先日、オンラインレンディングの『LENDY(レンディ)』というサービスを紹介しましたが、また新しいオンラインレンディングサービスを見つけました。
その名も『フリーランスレンディング』。
大手クラウドソーシングのランサーズが提供しているサービスなのですが、いったいどのようなサービスなのでしょうか?
気になったので調べてみました。
フリーランスレンディングの概要とメリット
『フリーランスレンディング』は、ランサーズが提供するオンラインレンディング(オンライン融資)サービスです。
ランサーズに登録している人限定で審査が受けられ、最大100万円までの融資が受けられるというもの。
中々面白そうな取り組みですが…具体的にはどのような審査・借り入れ条件なのでしょうか?
詳しくチェックしていきましょう!
ランサーズの実績で審査される
まずフリーランスレンディングの最大の特徴がこれ、審査はランサーズの実績に基づいて行われるということ。
ランサーズで仕事をした実績や売上を『タレントスコア』という形で評価し、その内容に基づいて融資の可否や融資額が決まります。
ということは、仮に信用情報がブラック状態でクレジットカードが作れなかったり消費者金融での借り入れもできないような人だとしても、ランサーズで一定の売り上げが立っていれば融資実行の可能性は十分にあるということですね。
仕事はあるのにキャッシュフローが悪くて回らない、仕事に必要な先払いの資金が無くて受注したくても受注できない、でも金融機関には頼れない…みたいな場合には有効な資金調達の手段になり得るかもしれません。
スマホ完結で書類の準備が不要
またフリーランスレンディングは申し込みから振込まで基本的に全てオンラインで完結するので、通常の融資で必要になる書類の準備などが不要です。
必要なものと言えば本人確認書類くらいですが、それもスマホで写真を撮ってアップロードすればOK。
面倒な書類の準備や郵送などなく、自宅で気軽に審査に申し込めるのは大きなメリットですよね。
最短翌営業日振込
フリーランスレンディングは振込が早いのも魅力です。
申し込みから審査まで手続きがスムーズにいけば、最短で翌営業日には口座へと振込を行ってくれます。
余裕があって長期の融資を考えるなら銀行などを利用すればいいわけで、こういったオンラインレンディングなどの利用を考えるときって基本的には近々でお金が必要だからですよね。
そう考えると、最短翌営業日の振込を行ってくれるフリーランスレンディングは、ニーズに合っていると言えるのではないでしょうか。
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フリーランスレンディングのデメリット
審査がシンプルでオンライン完結、入金も早く利用しやすい…と一見メリットが多そうな『フリーランスレンディング』。
でも深堀してみると、実はデメリットもありました。
ここからはフリーランスレンディングのデメリットについても説明してきます。
ランサーズ実績が無いと審査が難しい
まずはこれ。
フリーランスレンディングを利用するにはランサーズの実績が無いといけないということです。
当たり前ですが、フリーランスレンディングはランサーズがランサーズ利用者向けに提供するサービスになります。
したがって審査の結果も、さきほど説明しましたようにランサーズのスコア(売上)によって決定します。
ですから他でどれだけ売上があろうと、ランサーズでの実績を積み重ねていない場合はそもそも審査の対象にすらならないということです。
借入限度額が少ない
またフリーランスレンディングは借入限度額が少ないのも難点です。
フリーランスレンディングの限度額は最大で100万円です。
100万円というと、個人が借りる額としては大きく聞こえますが事業資金としてはかなり少ないですよね。
設備投資はもちろん厳しいですし、運転資金としても事業規模によっては厳しいかな…という感じ。
せめて300万~500万円借りられるなら(事業規模にもよりますが)フリーランスの運転資金としては上等ですが…100万円だとちょっと規模の大きな仕事になると全然足りない…なんてことも起こるでしょう。
この100万円という数字、実際にほぼ一人親方状態で事業を行っている身としてはどうにも中途半端だな…という印象を拭えません。
金利が高い
フリーランスレンディングは、金利も決して安いとは言えません。
【フリーランスレンディングの借入利率】
- 融資額100万円:8.0%〜15.0%
- 融資額100万円未満:13.0%〜18.0%
融資額が100万円の場合は8.0%~15.0%ですが、それ未満の場合は最大で18.0%とさらに高額になります。
最大融資額が100万円の融資商品を利用しようという人で、満額を借りられる可能性はどれくらいか?というと…おそらくほとんどの人が100万円未満の金利になるのではないでしょうか?
もちろん貸金業法の上限利息以下なので法的には問題ないですが、ここはもう少し頑張ってほしかったというのが本音です。
返済期限が短い
そしてフリーランスレンディングは返済期限が短いのも大きなデメリット。
フリーランスレンディングの返済期間は最大で6ヶ月です。
月々分割で返済する方法と一括で返済する方法がありますが、どちらにせよ半年経てば全て返済しなければなりません。
今現在売上や利益状態が悪化している事業を半年間で立て直してキャッシュフローを改善するというのはけっこう難しいので、「仕事自体は順調だけど今だけタイミングの関係で手持ちの資金が足りない…!」みたいな限定的なシチュエーションでもない限り有効活用できなそうです。
担保が設定される
さらにフリーランスレンディングでは、担保が設定されます。
最大でも100万円程度の融資で担保が設定される金融商品はあまりないでしょう。
まあ担保と言っても不動産などではなくランサーズ内での売上に設定されるわけですが…そもそもランサーズでも安定的に仕事が受注できていて毎月一定以上の収入が見込めるというなら融資の必要性もないでしょうし、不安定なフリーランスだからこそ融資を利用したいのに、売上から担保が取られるとなると融資を受けるのを躊躇ってしまいますよね。
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フリーランスレンディングの口コミ評判
ここまでフリーランスレンディングのメリット、デメリットを見てきましたが世間の反応はどうでしょうか?
口コミや評判も集めてみましたのでぜひ参考にしてくださいね。
(゚⊿゚)イラネ 金利が普通のカードキャッシングと大して変わらん
RT フリーランス向けオンライン融資サービス「フリーランスレンディング」との提携開始のお知らせ | お知らせ https://t.co/WPaDAGr8zF— ぽうひろ@D* (@pouhiroshi) February 6, 2018
ランサーズのフリーランスレンディングやクラウドワークスのクラウドキャッシュなど資金調達がやり易くなってきたのはいいけど、まだまだ金利が高いのが難。
僕は先日、アフィリエイト事業で公庫から事業融資が決定しました。ちなみに公庫の金利は2%弱w。急がないなら公庫も選択肢に入れてみては?
— A_Kouki (@plusimage2) April 27, 2018
消費者金融やクレジットカードのキャッシングとほぼ同じ年利…うーん。フリーランスはそれほどまでにローン審査に落ちやすいと言う背景があるのだろうか。(驚き)
フリーランス向けオンライン融資サービス「フリーランスレンディング」との提携開始のお知らせ | お知らせ https://t.co/5ZwrBWXI7e— 富士山なすび🍆@元銀行員ライター (@NasubiFujisan) January 24, 2018
フリーランス向けオンライン融資サービス「フリーランスレンディング」との提携開始のお知らせ | お知らせ https://t.co/UEqGrJBnSb
"ランサーの皆さまへの資金調達を支援する取り組み"とあるが、貸付金利が13〜18%(融資額100万円未満)と銀行のカードローン以上に高い……。
— 五条ダン (@5jDan) January 31, 2018
クラウドソーシング大手ランサーズが融資事業、「働きぶり」を機械学習で分析し与信審査 https://t.co/M6S4ld6Gc6
ただこれってランサーズやクラウドワークスへの依存がすすむから危険だよね。
フリーならば中抜きされずにクライアントと直接取引すべきだし。— 檀原照和_「白い孤影 ヨコハマメリー」発売中 (@yanvalou) February 23, 2018
これはすごくありがたいけど、ランサーズの実績が審査対象なのはどうなの?案件単価激安じゃん!
フリーランス向け融資サービスを提供--ランサーズとクレジットエンジンが業務提携 https://t.co/MUzVk5C3FO @cnet_japanより
— Takaaki Kusumoto (@kussuue) January 19, 2018
金利高!!笑
これ普通の消費者金融やwwランサーズ、働き手向けに融資サービス開始:日本経済新聞https://t.co/4v19TmOX2Z
— 久世大亮🚀DaisukeKuse (@ycareer_kuse) January 20, 2018
ランサーズがフリーランス(ユーザー)向けの融資をスタートした。最大100万円、最長6ヶ月間?とのことなので、融資と言っても何とも言い難い。安さを売りにし、借金までさせて、それでいいのだろうか?
— 伊藤淳 (@ito_a) January 19, 2018
やはりほとんどの人が金利の高さを気にしているようですね。
また審査や与信の仕組み的にランサーズ依存が進むのを懸念している人もいました。
たしかにランサーズの売上で判断されて、ランサーズからお金を借りて、ランサーズの売上を担保に取られて…となると何が何でもランサーズで仕事を続けなければいけない仕組みになるのでそこはちょっと微妙かもしれません。
クラウドソーシングサービスは自分で集客しなくても案件がたくさんあるので初期段階では上手に活用すれば売上を伸ばすことが可能ですが、その分受注側の手数料はかなり高いので…徐々に依存度を低くしていきたいものです。
ずっとプラットフォームに依存してしまう形になれば、長期的に見ると損もしますから、あまりに何もかもをランサーズと紐づけるのは危険、という意見も頷けます。
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本家のLENDY(レンディ)のほうが使い勝手が良い
というわけで、今回はランサーズユーザー向けのオンラインレンディング、『フリーランスレンディング』を調べてみました。
一見不安定なフリーランスの強い味方!といった雰囲気があるフリーランスレンディングですが…借入限度額が低く、利息も高め、返済期限は短めとあまり魅力的な融資サービスとは言い難いものがあります。
そもそも審査にランサーズの実績が必要という時点で、融資を受けられる人はかなり限られているのではないでしょうか。
これなら同じオンラインレンディングでも『LENDY(レンディ)』のほうが圧倒的に使いやすいですね。
実はフリーランスレンディングの実質的な運営はLENDY株式会社で、LENDY株式会社本体も同様のオンラインレンディングサービス『LENDY(レンディ)』を提供しています。
LENDY(レンディ)でも審査にクラウドソーシング実績を使えますが、それに加え各種ECサイトの売上や銀行口座情報、POSレジ、会計ソフトなどのデータを連携して総合的に判断されるので、ランサーズの利用が無い個人事業主や法人でも審査を受けることが可能です。
また借入利率こそ同じですが、LENDY(レンディ)では最大限度額が500万円までで、返済期間も最大1年とフリーランスレンディングの2倍の長さ、さらに担保も不要…と、基本スペック全てで本家LENDY(レンディ)のほうがフリーランスレンディングを上回っています。
というかフリーランスレンディングがLENDY(レンディ)の縮小版、劣化版という感じになってしまっているので…
よほど特殊な人でない限り、フリーランスレンディングの利用を検討しているならLENDY(レンディ)に申し込んだほうが良いでしょう。
※実際に私も5分の審査で200万円の借入枠を貰えました
フリーランスレンディングに興味のある人は、ぜひLENDY(レンディ)も検討してみてください。
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