「札幌で一番高いホテルは?」
と聞かれるとまず思い浮かぶのが『JRタワーホテル日航札幌』です。
札幌駅直結の駅ビル「JRタワー」の1階にロビー、22~36階に客室や各施設を備えるJRタワーホテル日航札幌は、札幌で一番の高層ホテルです。
また札幌駅直結という利便性や日航ホテルというブランド力もあり、いつも人気で空室が少なく週末は予約が取れないこともしばしば…といった状況なので、価格設定はかなり強気。
札幌は他の大都市と比べ外資の高級ホテルや全国展開する一流ブランドホテルが非常に少ないため、ここ日航ホテル札幌は市内でも1、2を争う高級ホテルという位置付けです。
色々な意味でお高いホテルが、日航札幌なんですね。
もちろん価格に見合うだけのサービスや快適さはあり、私も何度か宿泊していますが気に入っているホテルのひとつです。
先日も久しぶりに気分転換したいな~と宿泊してきましたのでご紹介します。
ステラプレイスのGAP横を抜けてホテルへ到着
今回は札幌駅界隈で用事があったので、まずは簡単に用事を済ませてからホテルに向かいます。
日航ホテルの入り口はいくつかありアクセス方法も色々ありますが、JRや地下鉄の札幌駅から向かう場合、ホテルと直結の商業ビル施設『ステラプレイス』から繋がる通路を通っていくのが一番わかりやすいと思います。
あいにく勝手知ったる地元民なので道中の写真を撮るのを忘れてしまったのですが…至る所に日航ホテル方面への案内は出ていますのでそう迷うこともないでしょう。
ロビーでのチェックインは好印象
というわけで歩くこと数分、ホテルのロビーへ到着です。
※ロビーの写真も撮り忘れたので公式より拝借…
フロントへ向かい、チェックインをお願いします。
名前を伝えると「いつもありがとうございます」と、過去の利用を覚えてくださっていました。
今回は公式サイトからの予約ではなく一休.comからの予約でしたので、JALのお得意様番号も、ワンハーモニー会員の番号も、独自会員組織のファウンテンズクラブの番号も伝えていなかったのですが、それでも名寄せはしっかりしているみたいですね。
「朝刊は日経新聞でよろしいですか?」
「レイトチェックアウトはいかがいたしましょうか?」
と、新聞の好みや会員特典を何も言わずとも向こうから確認してくれるのはそれなりの高級ホテルなら当然と言えば当然ですが、好印象ですよね。
ちなみに日航札幌ではJALのJGC(JALグローバルクラブ)会員はもちろんなのですが、2年間で2000円しか会費のかからないファウンテンズクラブというのものに入会するだけで、JGC特典とほぼ同等(というかそれ以上?)の特典を受けられます。
ファウンテンズクラブの特典を紹介すると…
- 客室の料金が正規料金から30%OFF
- アーリーチェックイン(11時~)
- レイトチェックアウト(~15時)
- 宿泊時スパ料金割引(2900円→1600円)
- 宿泊時スパ利用時間延長(当日→翌日14時)
- 客室の方角指定
- ミニバー(冷蔵庫)商品50%OFF
- 各レストラン10%OFF
他にもスパのみ利用時の割引やJRタワーの展望台、駐車場割引など細かいものを入れると色々ありますが、主要なところだとこんな感じ。
日航札幌は前述の通り札幌でもかなりの人気ホテルのためいつも料金が高く、公式サイト以外でもお得なプランというのはあまりないのですが、それがファウンテンズクラブに入会するだけで30%OFFになるというのはかなり大きいです。
また注目すべきはやはりスパ関連の特典でしょう。
日航札幌は22階にあるスパが人気で、宿泊客のみならずスパのみ利用客も多くいますが、正規料金は2900円とけっこうお高め。
しかしファウンテンズクラブに入会すると2900円から約45%OFFと1600円とかなりの値引き率に!
しかも翌日14時まで、チェックアウト後でも何度も利用できるフリーパスを発行してくれますから、思う存分スパを楽しむことができます。
アーリーチェックインとレイトチェックアウトはJGCにも付帯していますが、ファウンテンズクラブでも同等のサービスを受けられます。
イン11時~アウト15時と最大28時間滞在できるとなると、かなり長めの時間設定ですよね。
他にもホテル内や関連施設の至る所で割引・優待が受けられて2年で2000円の会費は安すぎではないでしょうか?
ちなみにJGCの日航ホテル系列での特典はというと…
- アーリーチェックインサービス
- レイトチェックアウトサービス
- ホテル直営レストラン・バーでの割引サービス
(ニッコー・ホテルズ・インターナショナル:10%割引)
(ホテルJALシティ:5%割引)
公式サイトではこのように記載されています。
レストランの割引率は同等ですね。
アーリーチェックイン、レイトチェックアウトはホテルによって扱いが違うので具体的な記載はないのですが、少なくともファウンテンズクラブより優遇されるような時間設定ではないでしょう。
ただアーリーチェックインやレイトチェックアウトだけならJGCでなくともJALカードのClub-A以上所有で特典を受けられますし、そこまでJGC独自の魅力ではないかなと。
また日航はオークラ系列でもあるのでワンハーモニー会員特典も受けられますが、ワンハーモニーは宿泊実績を積んで上級会員にならないとアーリーチェックインすらできませんので比較になりません。
このように比較してみますと、日航札幌では他の会員組織よりもファウンテンズクラブに入会することで受けられる恩恵が非常に大きいので、JGC資格を持つ人も宿泊の際にはファウンテンズクラブ入会をおすすめします(当日その場での入会も可能です)。
私もJGC会員ですが、加えてファウンテンズクラブにも入会しています。
今回は翌日もゆっくりしたかったので、ありがたくレイトチェックアウトも13時までお願いしました(結局寝坊して14時まで延長してもらいましたが…(笑))。
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33階のエグゼクティブツインへ宿泊!
チェックイン手続きを済ませると、ベルガールの方の案内で客室まで。
…ちなみに私が毎回ちょっと悩むのが、ベルパーソンが女性(ベルガール)の場合で。
どうしても「男なのに女性に荷物を持たせるのはいかがなものか」と思い、わりといつも断ってしまうんですよね。
ただそれはそれで彼女たちの仕事を奪っていることになりますし、うるさい上司がいて目なんか付けられたら可哀想だなあとも思いますし…(そんな上司がいるかもわからないのですが)。
これ、男性の方だとあるあるだと思うのですがいかがでしょうか?(笑)
けっこういつも悩むので、男性客には男性のベルボーイを付けてくれたらなあと思ってしまいます。。。
で、そんなことを考えながらエレベーターに乗っていると、今回宿泊する部屋のある階に到着です。
今回は33階の『エグゼクティブツイン』へと宿泊。
日航札幌では31~34階がエグゼクティブルームということで、少しランクの高い部屋となっています。
ちなみに34階は喫煙ルームで、35階と36階には客室はないので、ここ33階が禁煙ルームでは最上階になります。
さてここからは写真付きでお部屋を紹介していきます。
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客室入り口
入り口を開けるとデザイン性のあるすりガラスの仕切りがあり、客室内部が見えないようになっています。
また左手にはバスルーム、右手にはクローゼットがあります。
クローゼットの中にはハンガー、スリッパ以外にも金庫、クリーニング用の袋、消臭剤(リセッシュ)など。
ホテル泊となるとご当地のグルメを食べに行く機会も多いですが、美味しいものってけっこう臭いのつくものも多いんですよね…(笑)
なのでこうしたリセッシュやファブリーズの備品があると助かるのですが、意外とシティホテルなどの高級ホテルでは消臭剤の備品を置いていないことも少なくないのが難点。
ホテルでクリーニングに出せるとはいっても高いですし、多少の時間がかかりますからタイトなスケジュールや少ない荷物での旅行を心がける人にとっては利用しづらいことも多いです。
その点、日航札幌にはリセッシュが標準装備なので細かいですがここも個人的には評価できるポイントです。
こちらがパジャマ。
写真だとわかりづらいのですが、パジャマは上下分かれたセパレートタイプです。
浴衣などはどうしても寝にくく感じますが、このパジャマは着心地も良く快適。
日航札幌のパジャマは全国のホテルにあるパジャマランキングでも上位に入りますね(笑)
ベッドルーム
入り口から進んで、中に入るとこんな感じ。
ツインベッドとデスク、テーブルなどがコンパクトにまとまっています。
ちなみにこのエグゼクティブツインルームは30㎡と決して広くはない客室なのですが、これがダブルになると同じエグゼクティブルームでも24㎡とさらに狭くなります。
一人利用なら普通はベッドが広くなる分ダブルルームを取るほうが快適ですし、実際そういう人が多いと思います(私もそうです)が、ここ日航札幌の場合はツインのほうがダブルに比べて部屋そのものが大分広くなりますので、ベッド幅にこだわりがない場合は一人でもツインルームのほうがおすすめです。
もっともツインの30㎡といっても広いな~と感じるほどでもなく。
テレビなどはそれなりの大きさですが壁掛けタイプなので圧迫感は無いですし、その他加湿器など設備もそれなりに揃っているのですが、配置の工夫のおかげかそこまでごちゃついた感じではありませんので、ダブルでも一人なら狭さは感じないかも。
このあたりは居室自体が広いのが好みか?ベッドが大きいほうが好みか?で選んでしまっても良いかと思います。
眺望(夜景)
カーテンは以前は手動だったはずですが、いつからか電動式にリニューアルされていました(エグゼクティブルームだけかも?)。
開けると夜は札幌の夜景が一望できます。
今回は南側の部屋だったので、窓からは札幌駅~大通~すすきの…と続く、札幌でもひと際明るい都市部の夜景が見られます(とはいってもさすがに東京などとは比較になりませんが…)。
実は札幌の夜景は近年『日本新三大夜景』にも選出されて、注目が高まっているんだとか。
以前は北海道の夜景と言えば函館が有名でしたが、まあ普通に考えれば明かりが多い都会のほうが綺麗ですもんね。
右手奥には『ノルベサ』の観覧車も見えます。
この日航ホテルがあるJRタワーは最上階の38階が展望台となっていますが、33階の客室ともなると展望台とそう変わらない夜景を、時間制限なく好きなだけ楽しめます。
ちなみに北側の部屋になると北大方面や北12条方面の景色となりやや明るさも控えめになるので、夜景を楽しみたいなら南側の部屋がベターです。
ミニバー(冷蔵庫)
さきほど特典で紹介したので、ミニバーの中身と料金も個別にご紹介。
シティホテルとしてはかなり良心的な価格のミニバー…というか冷蔵庫なのですが、ファウンテンズクラブ会員ならさらにここから半額に!
缶ビール200円、お茶なんて115円ですから、これならコンビニや自販機で買うのと変わりありません。
品揃えこそ最低限でやや物足りなくはありますが、深夜などコンビニまで行くのが面倒くさいなんてときも、これなら気軽に利用できますよね。
バスルーム
バスルームはエグゼクティブルームの場合、最近増えてきた洗い場付きのタイプになります。
シャワーカーテンのユニットバスタイプですとゆっくり入るのが難しいですから、日本人的には洗い場付きタイプは非常にありがたいですよね。
私もホテル選びの際はこの辺りをかなり重視します。
とか言いながら日航札幌ではスパ利用がメインでほとんど室内のシャワーは使わないのですが…それでも翌朝起きたときに入ることを考えれば、部屋のバスもある程度本格的であってほしいです。
ただせっかく洗い場付きのタイプですが、トイレやパウダールームも一緒になってしまっているのでこの点は本当に残念…。
部屋の間取り的に難しいのかもしれませんが…たとえカップルや夫婦でも、このあたりは気を遣うことも多いでしょうから、どうせならツインルームだけでも独立にしてほしかった。
アメニティ類は高級感はないものの、内容はかなり充実しています。
シャンプーやボディーソープ、石鹸といった基本的なものに加え、女性向けにはクレンジングやローション、クリームなどの基礎化粧品、男性向けにもヘアトニックなどが標準装備。
その他ヘアバンドや綿棒もありましたし、バスが洗い場付きなのでしっかり洗えるボディスポンジに、バスソルトまで付いています。
また写真には映っていないのですが、シンクにはハンドソープとフェイスソープが兼用ではなく別々に2種類置かれていました。
バスとトイレが一体なことを除けば、スパを利用しなくても入浴や朝の身支度はかなり快適にできるでしょう。
以上、お部屋紹介でした。
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JRタワーホテル日航札幌エグゼクティブツイン宿泊記まとめ
札幌でも屈指の高級ホテル、『JRタワーホテル日航札幌』。
札幌いう土地柄なのか?外資の一流ホテルとも、他の日航系列のホテルともまた違う独特の雰囲気ですが、スタッフのホスピタリティや居住空間の快適さは他の一流ホテルにも負けません。
リゾートホテルとシティホテルの中間で、ある意味両方のいいとこどりのような贅沢さを併せ持っています。
一度泊まるときっとお気に入りのホテルになると思いますから、ぜひ札幌滞在の際は宿泊の候補として検討してみてください。
あ、そのときはファウンテンズクラブの入会も忘れずに…!
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