札幌にも大型のシティホテルは数多くありますが、特に印象的なのが『札幌プリンスホテルタワー』でしょう。
2004年に建替え竣工した円柱型の特徴的な建物は新横浜プリンスホテルなどプリンス系列の空気が感じられますね。
ちなみに現在のタワー棟は2004年開業ですが、ホテルの開業は1972年と札幌の中でも老舗に入ります。
開業当時の旧本館や新館(別館)は解体され現在はタワー棟しか残っていないため昔の面影は一切感じられませんが、(特に中高年以上の)市民の間ではいまだに伝統的な結婚式が行われる格式高いホテルという位置付けです。
そんな札幌プリンスホテルタワーに宿泊する機会がありましたのでレビューをお届けします。
周辺観光…は特にないので車で直接ホテルへ
札幌プリンスホテルタワーの住所は南2条西11丁目、地下鉄で東西線『西11丁目』駅が最寄りです。
札幌の中心大通駅からは一駅なので立地はまずまずですし大通からは徒歩でも行ける距離ではありますが、西側は繁華街ではなくどちらかというとオフィス街なので散策しても特に面白みはありません(笑)
一応狸小路商店街が南2条の西1丁目~西8丁目まであるので、その延長で歩いてくることもできなくはないのですが…狸小路が終わればやはり特に見どころも無いのが難点です。
同じ距離感でもたとえば南側ならすすきの~中島公園エリアで何かしら見るものもあると思いますが…
そんなわけで、観光でプリンスホテルに泊まる場合は周辺には何もないので本当にただ寝泊まりするだけの拠点になってしまう、という点で注意が必要です。
時間を無駄にしないためにも地下鉄移動かタクシーあたりで目的地からホテルに着けてしますのがおすすめ。
私も今回は徒歩で途中散策することもなく、自宅から自家用車でホテルに向かいました。
ちなみにホテルの地下駐車場は24時間入出庫できるので車でのアクセスも便利ですね。
吹き抜けが印象的なロビーフロントでチェックイン
到着し、車を駐車場に停めて地下からホテルに入ります。
エレベーターで一階に上がると、吹き抜けが印象的なロビー。
youtubeにエレベーター搭乗動画をアップしている人がいましたのでそちらも紹介。
この動画のほうが雰囲気がわかるかもしれません。
円柱というか円筒というか、特徴的な作りのホテル建物は中心部が吹き抜けになっていてその周りにぐるりと360°客室が配置される形になります。
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スーペリアダブルルームへ宿泊!
そんなエレベーターに乗り込み眼下の景色を見ていると、客室階に到着です。
建物の構造上当然ですが、廊下もカーブを描いています。
スカイツリーに登ったときにも感じたのですが、普段と感覚が違うので方向感覚を失いちょっと酔いそうでした(笑)
そんな酔いそうな廊下を何とか進んで、今回宿泊するお部屋へ到着。
今回はホテルの中でも14~21階の中~高層階にある『スーペリアダブルルーム』に宿泊です。
客室入り口
ドアを開けるとこんな感じ。
21㎡と決して広くはない客室のため、家具や食器類がけっこうキツキツで配置されています。
入り口からすぐベッドも見えていますね。
ちなみに左手はバスルームです。
ベッドルーム
ベッドルーム…というかリビングルーム…というかこれがほぼ全てですが(笑)居室はこんな雰囲気。
最近は多いですが、ダブルルームといいつつベッドサイズは1,610mmとクイーン相当なので一人宿泊はもちろん二人で寝ても狭いということはないでしょう。
ベッドサイド。
電話といい木製のトレー?といい、かなり年季が入っています。
窓際に配置された丸テーブルと一人掛けチェア。
こういうのって普通二脚セットだと思うんですけど、スペースの関係上それは難しかったのでしょう。
反対側には化粧台もありますし。
景色を見るには良いですが、そもそもそんなに広い部屋じゃないのでベッドに腰かけても十分窓の外は見えそうです。
こちらはベッドを背に壁側に配置されたデスク。
奥行きがやや狭めですが幅は十二分なのでちょっとした仕事くらいはこなせそうです。
handy(スマホ)はもはや定番ですね。札幌も外国人観光客が急増しているので需要は多いのかもしれません。
部屋の比較的奥に配置されているクローゼット。
こちらは奥行きも高さも十分で、冬のロングコートも問題なく収納できるでしょう。
意外と常備されていない消臭剤が最初からあるのも良いですね。
セーフティーボックスも立派です。
バスルーム
バスルームは三点ユニットです。
一応札幌ではそれなりにハイクラスなホテルのはずなのですが…スーペリアルームのバスルームはハッキリ言ってザ・ビジネスホテルというレベルですね。
さきほどの写真では見切れていましたが、もちろんトイレにウォシュレットはついていますのでご安心を(笑)
逆に日本のホテルでウォシュレットが付いていないところってあるのでしょうか?もはや日本人の必需品ですね。
バスタブはけっこう広いですね。
ユニバーサルデザインということなのか、手すりがあるのも高齢の方などには使いやすいかも。
ただ行き場が無くてバスタブの端に並べられているシャンプー類がちょっと邪魔でしょうか。
現在は使われていないディスペンサーの場所に棚を設けるなりしてくれるともう少し便利になりそうです。
ミニバー(冷蔵庫)
客室紹介写真の最初にも映っていた、入り口すぐのミニバーというか諸々が置いてあるコーナー。
食器は湯飲みとグラス。ポットとティーバッグ、お湯を入れればそのまま飲めるインスタントコーヒーもあります。
プリンスグループオリジナルのミネラルウォーターは2本無料でサービス。
冷蔵庫は予想していましたが空です。
ちょっと寂しい。
眺望(夜景)
最後に部屋からの眺望(夜景)を。(かなり写真がぶれてしまっているのですが…汗)
ホテルの周りには同じくらい高い建物が無いので視界を遮るものはなく、今回は部屋の位置的にも景色が綺麗に見えました。
札幌中心部からやや西に位置するこのホテルからしか見えない夜景は新鮮味がありますね。
2枚目の写真中央に位置しているのが狸小路へと続く道路で、手前から奥へと東に向かう形になります。
見づらいですが道路を挟んで左手(北)には札幌テレビ塔が、右手(南)にはすすきのにある商業施設ノルベサの巨大観覧車が見てとれます。
他のホテルとはまた違った景色が見られるのは良いですね。
お部屋紹介は以上です。
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札幌プリンスホテルタワースーペリアダブルルーム宿泊記まとめ
今回は『札幌プリンスホテルタワー』スーペリアダブルルームの宿泊記をお届けしました。
市民的には良く知っているけどホテルで婚礼を挙げないとあえて泊まることもない、かといって観光客的にも微妙なポジションな札幌のプリンスホテルですが…(笑)
建物も特徴的で面白く思い出に残りますし、繁華街のホテルとはまた違った落ち着いた雰囲気があるので騒がしいのが苦手な人には良いかもしれません。
道中の散策こそあまり期待できませんが、立地自体も大通や札幌駅から遠いわけではないので、他のホテルが満室だったりハイシーズンで値段が高い…なんて場合にお得に泊まれそうなら一考の価値はあるでしょう。
ただし部屋のグレードによっては設備もビジネスホテルと同程度…という感じですので、より“ホテルステイ”を楽しみたいなら一番上のカテゴリーの『ロイヤルフロア』が良いでしょう。
ロイヤルフロアのデラックスルームは広さも42㎡と一気に2倍、独立シャワールームとなるので設備がビジネスホテルからシティホテルのそれへランクアップします。
私もタイミングを見て今度はロイヤルフロアに宿泊してみたいと思います。
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